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2014年04月25日

日本の不動産という資産を憂う。 No.476


おかげさまです!( ・ω・)ノ
不動産コンサルティングマスターの村上哲也です。


しつこいぐらい中古住宅の話です(汗)。
MDRT、ミリオンダラーラウンドテーブルならぬ、
国土交通省の中古住宅市場活性化ラウンドテーブルが設置されていて、
これには、金融庁や3大メガバンク、不動産、建築、鑑定業、
各業界の現場の人や学者を交えて、
「建物の評価手法」
「リフォーム一体型ローン」
「リバースモーゲージ」などについて、幅広い議論をされているそうです。
それでこのラウンドテーブルの国土交通省から平成25年度の報告書が
このあいだ発表されました。まぁ、それがなんとも「切ない」といいますか(汗)。
無理があるかもしれませんが、あえて簡単にひとことで言ってしまうと、
住宅資産が理想的に積み重ねられていない、ということです。
欧米では、また欧米か!と言われそうですが(汗・笑)、
欧米では、住宅建設に投資した分だけ、資産として形成されていて、
それと同等の価値がストックされているということです。
日本では、通常の一般の木造住宅が、現在では、
20年、24年経過すると建物評価がゼロということで、
家計のなかで、資産として計上できていないということです。
ちょっとだけ脱線しますが、これがいわゆる「ローン残債が残っていて、
売るに売れない中古住宅」をつくってしまいます、ということです。
なんで、建てたそばから価値が減少なんじゃ!!!とみんなで吼えてみませんか?!
それで、このラウンドテーブルの報告書では、
その積み重ねられている資産形成の額と、
実際の価値評価との差が、500兆円もあるということです。
オー!マイガー!です。
50歳以上の2人以上の世帯で、一世帯あたり2000万円もの毀損していることになるらしいです。
正しいかどうかはわかりませんが、今後地価の大きな上昇は見込めないし、
まだ長期的な下落が想定されるのであれば、
これからの若い世代のほうが、より厳しくなるらしい。
負の資産をわざわざ購入するということです。
めちゃくちゃテンション下がりませんか?


「新築住宅販売の売上や利益は業界側のものだが、引渡し後の中古住宅の価値は
個人のものだ。これは国債発行によるムダな公共工事と構図が似ている。
負債=住宅ローンが個別の家計に集中するから、なおさらたちが悪い」
(さくら事務所会長 長嶋修氏コメント抜粋)

私はこれを読んでいて、
ここまでくると、賃貸住宅に住もうかな?!とぼんやりと感じました。
そういう不動産への期待の無さ、とでもいいましょうか。
よく賃貸をやめて買うという場面で、
「家賃や毎月どぶにすててるようなもんやし。
買ったら自分の資産になるやろ」とこんなに言葉は汚くないかもしれませんが(汗)、
でも、この文脈では歯がたたなくなってくるということでしょうか。
むしろ、上手にポートフォリオでいくか、
他の資産で積み重ねていくか、株式、石油、金、
いまのうちにポール・マッカートニーやエリック・クラプトンの楽器を買いあさって、
・・・・・・、不純ですなぁ。
でもまあ、この不動産という資産の価値の減少を抑制するためには、
新築住宅の抑制(無理でしょ)と、
リフォームと中古住宅市場を活性化させるための基盤作りが大切とのことです。
でもそれってなんだ?と一般のひとにはわかりずらいし、
それを一般のひとに伝えるのにも、これまた伝わりにくいと思います。
ちゃんとしたカタチでわたしは伝えます(照)。



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