2017年11月28日
2項道路と、セットバックと、共有持分と、担保設定と、SMV。No.905
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おかげ様です。
不動産コンサルティングマスターの村上哲也です。
まぁ、わたしの息子は当然ながら、わたしのブログを読むわけでもなく、読むことができるわけでもなく、わたしが、息子直接に対してのサンタクロースの虚偽表示である真実を知る術は、今はない。
ゆえに、この時期の息子に対する、サンタクロースに何をお願いするんや?、というヒアリングに対しての返答を楽しみにしているのですが、回答は仮面ライダービルドのベルトらしい。戦隊ものと、仮面ライダーのマーケティングの成功はとんでもなく凄いのでしょうけれど、親達を困らせます。玩具が無駄に高価!
ストラトが、とか、ジャズベじゃなくて、プレベが欲しいとか言って欲しい。でも、60年代とか、70年代のやつ、とか言われても本気で困りますが 汗。
2項道路に接する分譲地の接道の在り方について、そもさん!、せっぱ!、という一休さんと新右衛門さんとのやりとりみたいですが。
でも、今宵の内容は、まあまあ難解です 汗。
こんな、土地がありました。
分譲地にします。
2項道路なので、道路の中心ラインから2mのセットバックにしてみました。
スタンリーさん、マーカスさん、ヴィクターさんが、それぞれの区画を所有することにします。
セットバックしたけど、いやいや、近頃の道路は5m以上は欲しいやろ!、ということで、更にセットバックしました。
最初のセットバックで、建築基準法はクリア出来ていますが、更に自主的にセットバックしましたよ、と。
ここ!のところは、私道路になる、そして地目は公衆用道路だけれども、2項道路のセットバック部分のように、建築基準法のシバリがありません。
つまり、ヴィクターさんと、スタンリーさんは、道路としての現況を維持しているけれども、マーカスさんだけ、最初のセットバックラインと自主的に後退したラインとの間のところに工作物を設置したとなると、せっかく自主的にみんなで後退しているにもかかわらず、道路のラインがデコボコになってしまい、当初の目的である「自主的に道路を拡幅させておきたい」ということが達成できなくなってしまいます。
自身の宅地を道路提供したにもかかわらず!、ということです。
なので、上記のことを防ぐために、ここ!という部分を、各々が単独で所有するのではなくて、一筆の土地として、スタンリーさん、マーカスさん、ヴィクターさんの、共有にしたとします。それぞれが持分を三分の一ずつ持つということです。
ここで気がかりなのが、共有なので、スタンリーさんが道路の掘削をしようとするならば、マーカスさんと、ヴィクターさんとの承諾が必要となってきます。
もちろん、マーカスさんが道路の掘削をするなら、スタンリーさん、ヴィクターさんの承諾。
ヴィクターさんが道路の掘削をするなら、スタンリーさんと、マーカスさんの承諾。
三者ともども、条件が同じです。
三者がパワーバランスを均衡に保っております。
しかし、どうでしょう?
この三者の中で、「俺は、今から5億年先まで道路の掘削なんてしないぜ。だから、他の奴等の道路の掘削なんて知らないぜ!はっはっはっはー!」という奇人変人が居たとしたら、どうでしょうか?
あるいは、この分譲地を取得して、何らかの事情で空き家になってしまい、数十年経過してしまい、相続登記もなされていなかった。法定相続人とコンタクトとることが、ほぼ不可能で、もはや相続登記もできない。ゆえに、道路の掘削承諾をもらえない。
さらに、行政庁の建築の許可が得られない。
そして金融機関が、この土地を担保設定できないと、もしも判断したとしたら?
スタンリーさん、マーカスさん、ヴィクターさんは困ってしまいますよね。
ということなので、やはり三者の持分を一筆にまとめて共有にするのではなくて、三者の持分は三者の持分として残すとして三筆に分けたままにしておく。
そして、三者のそれぞれの持分に対して、三者がそれぞれに義務者であり受益者として「通行と道路掘削と給排水」の地役権を設定しておく。
ここまでやると、やはり対抗力がバッキバキに発揮されますね。刺激は強めですが 苦笑。
本来の民法と登記の効能ですね。
さて、スタンリーさんと、マーカスさんと、ヴィクターさんは、一体誰なのか?ということですが、下記の動画を参照してください。
https://youtu.be/kO7Y6UEjydY
確か、SMVというバンドです。
企画ものです。
何年か前に、CD買いました。
左のスタンリーさんは、とにかく手がデカイから、ベースがオモチャみたいに見えます。
中心のマーカスさんは一番冷静で、二の腕の筋肉がハンパじゃありません。
右のヴィクターさんは、決して映画プレデターの宇宙人ではなくて、ベース道に真摯な人です。この人が主催するベース合宿に行ってみたいです。たぶんついていけないと思いますが。
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